シルク談話会 (Round-Table Talks of Whole Silks)

 

=全シルクの利活用を考える=

 

最重要産業であった、シルクは

わが国の有史以来、シルクは最高の衣料素材であり続け、今もなお最高の素材です。

明治から昭和の初期にかけては外貨獲得の主役であり、わが国の先進国化に大きく貢献してきました。しかし、第2次大戦後の国際間の労賃などの大幅な格差により、わが国の国際競争力は急速に低下しました。

明治以降のシルク産業は、研究と技術の分野にも大きく貢献し、大量生産や先端技術に関わる、大いなる遺産を残してきました。

 

今なぜシルクなのか?

シルクは、優れた健康衣料素材です。また、シルクパウダーなど非繊維素材として皮膚の健康や美容を保つ機能が知られてきました。

ヤママユガ科に属する野蚕のシルクは多孔性であり、UVカット機能、保温、保湿、抗菌性ほか高い機能性が明らかにされてきました。

 

これからは、健康シルクの利活用

地球上のすべてのシルク、昆虫の家畜であるカイコのマユ、クワコやクリキュラなど害虫とされてきたガのマユ、さらにスズメバチやクモシルクまで、人々の健康に役立つそれぞれの利活用を考えていきたいと思います。またグローバルな観点から、研究者と産業界を結びます。

養蚕や桑育、環境保全、繊維業などの関係者、建設業や造船業、さらに医学、薬学、栄養学、遺伝子組みかえなどの研究者や関係者、現在絹を使用して製造されている医薬品や食品などの開発・製造・販売者、伝統工芸品に携わる人々が、それらを必要とする人々や未来的な消費者と、忌憚なく意見を述べ合い交流し、シルクの新規産業を提案するなど、健康をテーマに考えて、新しいシルクの需要を喚起する会にしていきたいと思います。

 

1988年に発見された多孔性シルクは、保温、保湿、風合い、制菌性、UVカット機能に優れ、健康シルクの原点とも言え、高い評価が広まり始めています。

地球上の、未開発の多様なシルクを探索し、さらなる機能性を開発するなど、シルクの明るい今後を自由に話し合える場としたいと思います。

 

活動の一環として、ホームページを発信し、ホームページ内での交流、学会や研究者、企業各社が各広報活動としての事業報告スペースを確保し、絹全般に関する横並びの情報が常時得られるようにします。

中・高・大学など、一般学生の授業あるいは部活動に参画し、多くの若い世代に、「インセクトテクノロジー」をひろめます。

 

以上を踏まえた出版活動をおこない、専門書ではなく、できる限り多くの人々に読んでいただけるように、一般書籍として出版し、オールシルク(家蚕&野蚕を含む)の機能性と安全性をひろめます。 

 

世話役代表 赤井 弘 



岡谷蚕糸博物館のユーチューブ画像


平林館長と赤井先生の対談などが見られます。


https://www.youtube.com/watch?v=SjQdNK2DjOU


マユ一つで   何が作れる?

マユから真綿を作って・・・

マユ1個分で編んだモチーフ。
マユ1個分で編んだモチーフ。
マユ3個分くらいで作るマユクラフト。指導:絹遊塾 工房風花。
マユ3個分くらいで作るマユクラフト。指導:絹遊塾 工房風花。

http://www.kiryu-renga.jp/kazahana/


 マユから優しい肌触りの

真綿を作ると、さまざまな

手芸が楽しめます。

 1個2個のマユからでも、

自分のアイデアが輝く小物

や、アート作品が作れます。

気に入った物が出来たら、

マユのアート作品の公募展

に応募してみましょう。

 

(財)日本真綿協会は、毎年

真綿を使ったアート作品を

募集し、公募展を開催して

います。応募規定などは、

以下ホームページ参照。

http://www.mawata.or.jp/